洒落たセンスの真・横浜で歌川国芳展に行ってきた話

古い話になりますが。さてフレンズに行ってきた日、8月30日はちょうど横浜そごうで歌川国芳展が最終日。ということで国芳好きな俺はホイホイ行ってきましたよ。


しかし横浜。今まで新横浜はアイスショー関連で何度も訪れましたが、思えば真・横浜を訪れるのは初めてなのでした。っていうか駅構内からそごう内に直行したから街に出てすらいないんだけど、横浜駅ってどこからどこまで横浜駅なの?え?この周囲を取り囲む洒落たセンスのデパート群は何?って感じで圧倒されましてね。あ、ちなみに「洒落たセンスの」はふくすま県民にとっては「デパート」にかかる枕言葉みたいなもんだからね。



まあそんなわけで、田舎ではちょっとお目にかかれない洒落たセンスのデパート群とそこを訪れる洒落たセンスの人々に目が眩みつつ、

「これが…横浜の真の力…!」
「さすがトゥルー横浜、ニュー横浜とは格が違うぜ…」

などと意味不明なことを言いながらアイスショー用の防寒装備が入ったでけぇ荷物を抱えて洒落たセンスのそごうをうろつくふくすま県民&同行のイバラキ県民。でもイバラキ県民おめえよく考えたら都内通勤者じゃねえか!歩くのはえーよ!!

んでそごう美術館のあるフロアにはなんだか謎のサロンがあったりしてね。サロンだよサロン。洒落たセンスのサ・ロ・ン!もうこんな貧困層が訪れてごめんなさいって感じだったんですが、美術館内に入ったらなんつーか、親近感を感じるサブカル兄ちゃん姉ちゃんが結構いて安らぎました。だよねーいいよね国芳…。
そう、国芳と言えば猫・妖怪・ヒーローという、言ってみれば幕末のサブカルイラストレーターなわけです。今回展示されていた中でも特に気に入ったのがこれ。


清盛入道布引滝遊覧悪源太義平霊討難波二郎


見た?見たこれ?かっけーーーーっしょ!!

この雷の表現、まんま現代の漫画の技法じゃないっすか。幕末の絵師ならではのカオス感があるけど芳年ほどイカレてはいないからある意味とっつきやすい。
ちなみに私が一番好きな「其まま地口猫飼好五十三疋(そのままじぐち みょうかいこう ごじゅうさんびき)」も展示されてましたが「中」だけでした。全部見たかったなあ。東海道五十三次をダジャレ+猫あるあるで表現してるんですが、とにかく可愛いんだこれが。全貌はこちらの動画で見れます。



あ、そうそうこのブログの訪問者の大半を占める大輔さんファンの方にモロマしとこう。大輔さんも愛読していた「猫絵十兵衛 御伽草子」の主人公・十兵衛の育ての親にして師匠の十玄先生は、国芳がモデルですよー。