銀盤の麺とスープ

なんだこのタイトル。


まあ前に書いたこれも大概なタイトルでしたけども。


前にこちら↑の記事で、フィギュアスケートの採点をうどんに例えて書いたのですが。

えーと客が煮込みうどん好きだろうと讃岐うどん好きだろうときしめんが好きだろうと自由、だけどもうどん対決の審査員が求めているものがどこらへんなのかわからんのは困るよねって話だ。

ということで実を言うとかなだい(村元哉中高橋大輔組)の今季リズムダンスのソーラン節、ローカル大会のレイバーデイで実際に演技と得点の出方をこの目で見るまではちょいとどうジャッジされるかわかんねえなーと思ってはいました。
いや絶対かっこいいプログラムになるとは思ってたけども、アイスダンスのテクニック的なところがどこまで追いつき、そして認められるかという点に関しては若干ちょっと凄い*1身構えてたんですよ。だってほらー上記の記事でも書いたシングル時代の2011-2012シーズンにやったブルースの件もあるしさー。うどん対決に張り切って鍋焼きうどん出したら「これはうどんじゃない」って言われたらどーすんべ的なさー。


でも杞憂でしたけどもね!!!


まずリフトはもとより、距離の近さや息の合い方などアイスダンスとしてのテクニックが去年とは比べものにならないほど進化していた。そしてそれが評価されていた。そしてその評価に「このプログラムいいね!積極的に評価するぞ!」という意思が感じられたことが何よりも嬉しかったなあ。
あ、俺アイスダンスのジャッジングシステム好き。素人にもすげえわかりやすい。明確。それでいて「定番」的なものから外れたものも認める懐の広さがある。「格」で決まると言われる部分も要は「味にぶれがなく、常に安定した味をお届けできるか」ということであり、有名ガイドブックで星がついている店には高い評価が出やすいというようなもの。
冒頭の記事でうどん対決に求められるうどんとは?などと考えていたが蓋を開けたら「小麦粉で作った麺類決定戦」だった、みたいな話だ。うどんでもパスタでもラーメンでもいいのだ。そしたら案外パスタに偏ってしまってちょっと他のものも食べたいなーってなったところにお出しする熱々の鍋焼きうどんだ。まだちょっと熱すぎたり具材がちょい足りなかったりしているが、そこらへんを改善していけば有名ガイドブックで星がつくのもそう遠いことではないんじゃないかと思わせる、そんな鍋焼きうどんだ。

まあ俺は毎度のようにフィギュアスケートを食べ物に例えている飢えた貧乏人ですけれども、でもジャッジング、料理に例えるとすんっげーわかりやすいのね。最近は「パックのおでん、大根・卵・ちくわ・こんにゃくが揃っているが惜しくも白滝が抜けてレベル3。出汁の染み具合、柔らかさ、GOE+3」とか脳内で謎採点して一人で面白がってるからな。「おでんに白米が添えられているがご飯のおかずとしては物足りないのでは?」「ここに納豆があるじゃろ?」「なるほどー」脳内ジャッジミーティング・完。

何の話だ。まあお察しの通り夜中に腹を鳴らしながらこれを書いているわけですが。

で、アイスダンスのテクニックを例える文言として「絵と額縁」ってのがありますけども。あの例えもね、テクニック的なことをゆーてるんだなとはわかるんですが、「絵」に対して「額縁」という例えはこの令和のご時世にどうにもこうにも印象が対等ではない。言わんとすることはわかるが言い方のせいでマイナスの印象持たれるのは若干ちょっと凄いやり方がうまくないぞー。
例えばかつて高橋成美選手とペアを組んでいたマーヴィン・トラン選手は自分と成美ちゃんの関係を「ポールと風になびく旗」に例えていて、そのエモさに震えたもんです。この「二つで一つ」感よ。青空高くそびえるポールと自由に風になびく旗のイメージの美しさよ。
それに対して絵は別に額縁なくても絵だけで成り立つからなー。男は額縁=しっかりホールドしてリードせえよ、ということなんだろうけどもやっぱりちょっとこう、額縁言われる側のファンとしてはですね!言い方ァ!って思っちゃうんすよね!受けるイメージがね!なんかフィギュアスケート関連、言わんとすることはわかるが言い方ァ!って案件多すぎじゃないっすかね!

…そこで俺は考えた。もっとこう、うまいこと例える言葉はないのかと。そして夜中にセルフ飯テロ記事を書きながら思いついたのが


麺とスープ(ラーメン)


どんだけ腹減らしてんだよって感じだけどでもこれアイスダンスっぽくない!?麺とスープが対等に絡み合ってこそのラーメンですよ!?しかも相性が超重要じゃないっすか!同じ麺でもスープが醤油ととんこつではまるで違うラーメンになるし同じスープでも麺が細麺太麺でかなり違うじゃないっすか!なんかいつの間にかうどんからラーメンの話になってますけども!っていうかそもそもアイスダンスの話ですけども!

まあそんな感じでですね、好きなアイスダンスカップルをラーメンに例えたらどんなスープでどんな麺になるのか、考えてみるのも楽しいかと思います!思いますよ!!ダンスオタは洒落が通じる人たちだってぼく信じてるから!!!

*1:「なんとかにふける(感慨?)」に並ぶ大輔語。割と汎用性が高いのでファンの間で使われがち。